序論
このガイドはUbuntuの上にソース(コード)からNagiosをインストールし、20分でローカル・マシン内を監視する簡単な方法を記述する事を意図しています。 ここでどんな高度なインストール・オプションについても説明はしません--まさしく直ぐ始めたい95%のユーザのための基礎です。
これらの方法はUbuntu 6.10 (デスクトップ)インストールに基づいて書かれました。 同様、これらはUbuntu 7.10 のインストールで使えます。
どんな様に終わりますか?
これらの方法に従うと、この様になります:
- Nagiosとプラグインは/usr/local/nagiosの下にインストールされます。
- Nagiosは、あなたのローカルシステムのいくつかの面を監視する様に設定されます。 (CPU荷重、ディスクの使用状況など)
- Nagiosウェブ・インタフェースは http://localhost/nagios/ でアクセスできます。
必要なパッケージ
続ける前にあなたのUbuntuに以下のパッケージをインストールしたかを確認します。
- アパッチ2
- GCCコンパイラと開発ライブラリー
- GD開発ライブラリー
apt-get を使って以下のコマンドを実行することでパッケージをインストールできます。
sudo apt-get install apache2sudo apt-get install build-essential
Ubuntu6.10に、このコマンドでgd2ライブラリをインストールします:
sudo apt-get install libgd2-dev
Ubuntu7.10では gd2ライブラリ名が変わったので、以下を使用する必要があります:
sudo apt-get install libgd2-xpm-dev
1. アカウント情報を作成します。
ルート・ユーザになります。
sudo -s
新しいnagios ユーザ・アカウントを作成しパスワードを付けます。
/usr/sbin/useradd -m nagiospasswd nagios
Ubuntuサーバ版(6.01と可能なより新しいバージョン)の上では、nagios グループを加える必要があります(それはデフォルトで作成されません)。 Ubuntuのデスクトップ版ではこのステップをスキップ出来ます。
/usr/sbin/groupadd nagios/usr/sbin/usermod -G nagios nagios
Webインターフェースを使って実行される外部コマンドの実行許可を与えるため新しいnagcmd グループを作成します。 nagiosユーザとアパッチ・ユーザの両方をグループに追加します。
/usr/sbin/groupadd nagcmd/usr/sbin/usermod -a -G nagcmd nagios
/usr/sbin/usermod -a -G nagcmd www-data
2. Nagiosとプラグインをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを保存するディレクトリを作成します。
mkdir ~/downloadscd ~/downloads
NagiosとNagiosプラグインの両方のソースコードtarballsをダウンロードします(最新版へのリンクを http://www.nagios.org/download/ 参照)。 これを書いている時点では、Nagiosの最新版とNagiosプラグインは、それぞれ3.2.3と1.4.15でした。
wget http://prdownloads.sourceforge.net/sourceforge/nagios/nagios-3.2.3.tar.gz
wget http://prdownloads.sourceforge.net/sourceforge/nagiosplug/nagios-plugins-1.4.15.tar.gz
3. Nagiosをコンパイルして、インストールします。
Nagiosソースコードのtarballを展開します。
cd ~/downloadstar xzf nagios-3.2.3.tar.gz
cd nagios-3.2.3
前で作成したグループ名をNagios configure スクリプトに渡して実行します。
./configure --with-command-group=nagcmd
Nagiosソースコードをコンパイルします。
make all
バイナリ、初期スクリプト、サンプル設定ファイルをインストールし、外部コマンド・ディレクトリにアクセス権を与えます。
make installmake install-init
make install-config
make install-commandmode
まだNagiosを起動してはいけません--まだ、する必要な事があります…
4. 設定をカスタマイズします。
今、サンプル設定ファイルは、/usr/local/nagios/etc ディレクトリにインストールされました。 これらのサンプル・ファイルは、Nagiosをうまくスタートさせるはずです。 進む前に、ちょうど1つだけ変更を行う必要があります…
お気に入りのエディタで /usr/local/nagios/etc/objects/contacts.cfg 設定ファイルを編集し、nagiosadmin 連絡先定義に関連しているEメールアドレスを連絡先を受けるアドレスに変更します。
vi /usr/local/nagios/etc/objects/contacts.cfg
5. ウェブ・インタフェースを構成します。
Nagiosウェブ設定ファイルをアパッチconf.dディレクトリにインストールします。
make install-webconf
Nagiosウェブ・インタフェースにログインするためのnagiosadmin アカウントを作成します。 このアカウントに割り当てたパスワードを覚えていてください。- 後でそれが必要です。
htpasswd -c /usr/local/nagios/etc/htpasswd.users nagiosadmin
新しい設定を反映するためにアパッチを再起動します。
/etc/init.d/apache2 reload
注意: あなたのWeb認証証明が危険にさらされない様に、ここに書かれているenhanced CGI 基準の実装を考えてください。
6. Nagiosプラグインをコンパイルして、インストールします。
Nagiosプラグイン・ソースコードのtarballを展開します。
cd ~/downloadstar xzf nagios-plugins-1.4.15.tar.gz
cd nagios-plugins-1.4.15
プラグインをコンパイルして、インストールします。
./configure --with-nagios-user=nagios --with-nagios-group=nagiosmake
make install
7. Nagiosを開始します。
システムブートで、自動的に起動するようにNagiosを設定します。
ln -s /etc/init.d/nagios /etc/rcS.d/S99nagios
サンプルNagios設定ファイルを確認します。
/usr/local/nagios/bin/nagios -v /usr/local/nagios/etc/nagios.cfg
誤りがなければ、Nagiosを始動します。
/etc/init.d/nagios start
8. ウェブ・インタフェースにログインします。
今、以下のURLでNagiosウェブ・インタフェースにアクセスできるはずです。 前に指定したユーザ名(nagiosadmin) とパスワードの入力が要求されます。
http://localhost/nagios/
「サービス詳細」ナビ・リンクをクリックし、ローカル・マシン監視の詳細を見ます。 Nagiosがあなたのマシンに関連しているすべてのサービスをチェックするには数分かかります、チェックが時間とともに広がってゆきます。
9. 他の修正
Nagios警告メール通知を受け取りたいなら、mailx(postfix)パッケージをインストールする必要があります。
sudo apt-get install mailx
/usr/local/nagios/etc/objects/commands.cfg にある Nagiosメール通知命令を編集し、どんな'/bin/mail'参照も'/usr/bin/mail'に変えなければなりません。 いったんそれを行うと、設定変更を反映するためNagiosを再起動する必要があります。
sudo /etc/init.d/nagios restart
メール通知の設定は、この説明の範囲外です。 あなたのUbuntuシステムが電子メールのメッセージを外部のアドレスに送る様、設定する方法については、システム・ドキュメントを見る、Webを探す、または NagiosCommunity.org wiki を見てください。
10. 完了しました。
おめでとうございます! Nagiosのインストールに成功しました。 あなたの監視への旅は今始まりました。 間違いなくローカル・マシン以外を監視したくなるので、以下のドキュメントを調べます…